起業と考える事業継承

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社会のできごと
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事業継承の新発想

先日、中小企業診断士の研究会で、事業継承について触れる機会がありました。

みなさんは事業継承と聞いてどんなイメージですか?

私は…こんなイメージを持っていました。

・親から子へ引くつぐように会社の代表の交代
・面倒な手続きが多い
・なかなか受け継ぐ側が乗り気になれない

ぎちぎちの決められた形で会社を引き継ぎ、先代社長の厳しい目の中、事業を行う。

あまりワクワクできないイメージです。

 

ところが、全く違う考え方に出会いました。新発想!

事業継承は、事業をそのまま受け継ぐ事務的なものではつまらない。

悪い所は切り離し、現事業の価値ある部分を受け取る。

そして、新しい価値を付加していく。

継承後の事業を成功させることができて、事業継承が成功したという考え方です。

確かに確かに!

何も資源のない中、1からスタートする起業より

価値あるものが既にある事業を、さらに新価値を付加しながら良い企業にしていく。

事業継承は最初から1歩リードした起業という考え方です。

既存企業の強み、

例えば、設備、不動産、資金、株式、取引先との人脈、従業員の技術、顧客がすでにある状態からのスタートです。

価値あるものを伸ばし、さらに新しい価値を加えていくことが可能なのです。

このような事業継承を受ける側の視点を強化すると、継ぎたい!と考える方が増えるかもしれません。

 

事業継承の現状

ここからは事業継承に関する現状のデータを見ていきましょう。

特に深刻な問題となっているのは、中小企業です。

中小企業白書をちょっと覗いてみましょう。

中小企業の経営者年齢の分布(年代別)をみると

(出所:中小企業白書)

一番経営者数の多い、山のてっぺんの年齢層は、左から右へとシフトしております。
1995年の47才から、2015年の66才へ、20年間で高齢化しています。

高齢化が進む中小企業経営者で気になる数字があります。

・今後10年で70歳以上の経営者は約245万人、半数の127万人が後継者未定

・廃業急増で2025年頃まで約650万人の雇用、約22兆円のGDP喪失の恐れ

・廃業企業の中にも、黒字企業が49.1%と相当数存在

これはもったいない。とてももったいないです。事業継承は時間をかけて実施するほうが良いケースが多いため、早めに対策が必要です。

事業継承の3つのタイプ

事業継承は3タイプに大きく分類できます。

①親族への承継

メリット:会社の所有と経営を、一体的に引き継ぎやすい。親子関係が良好であれば◎

②役員・従業員への承継

メリット:後継者を能力で選べる、従業員のロールモデルができる

③社外への引継ぎ(M&Aなど)

メリット:後継者を広く選択可能、譲渡金で債務を清算できる、相手先企業との発展が期待できる

 

終わりに

中小企業であれば、資産、特に株式をどうやって後継者に集中させるかも大切です。

今後の会社がスムーズに運営できるかどうかにかかわってくるためです。

日本の魅力的な沢山の企業が、良い事業承継を行え、さらに磨きがかかることを想像し、ワクワクした1日でした。

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