♪散歩がてらにお気軽に~♪
ファッションセンタ⤴♪し~ま~む~ら⤴♪♪
実家から自転車で3分のところにありました。
幼少期、母との買い物コースでした。
自転車を止め、店内に入ると冒頭の曲が…
20年たっても、いまだに頭から離れないです(@_@)
そしてそして、2021年現在…
しまむらは、拍車をかけて大人気です。
身近にあり、お気軽なしまむらですが、はてはて??
どんな企業なの?
今回は、しまむらグループについて診ていきます。
しまむらグループってどんな企業?
徹底した企業努力により、散歩がてらに気軽にできる
わくっわくのファッションの宝探しを提供している企業です。
宝を見つけるためのヒント(コンパス)は、スマホのSNSにある口コミです。
日本のアパレル業界では、ななな~んとっ、第2位!の売上です。
<売上ランキング(2019年)>
1位:ファーストリテイリング(ユニクロ、GUなど):2兆2,905億円
2位:しまむら!:5,219億円
3位:オンワード:2,482億円
えっ、すご〜いヾ(≧▽≦)ノ
昔のイメージとは全然違います。
ここまで来るには相当な企業努力があったことでしょう(*’ω’*)
その努力は店舗数の推移を見ても明らか。
<しまむらグループ店舗数の推移>
(出所:しまむらグループ公式HP 沿革より)
20年前の倍以上になっております。
店舗は6タイプ、合計2,200店舗。
(出所:しまむらグループ公式HP)
店舗数のメインは「ファッションセンターしまむら」です。
もちろん売上構成比もメインは「ファッションセンターしまむら」。
<しまむらグループの売上構成比>
(出所:2021年2月期決算書より筆者作成)
『しまむら』で、売上構成比76%。
続いて、ベビー・子ども向け用品の『バースディ』で11%です。
しまむらグループの強み
個人的に考えたしまむらグループの強みは3点。
①商品の企画力
②低価格を実現できる徹底したコスト削減力
③販売促進力
①商品の企画力
しまむらの商品って、かわいくて、消費者の生活の変化を、すごく意識している印象があります。
例えばちょっと前ですが、ミッフィーコラボ商品がでSNSで「かわい~!」と話題になりました。
ちょっと見にくいですが例えばこんな感じ↓
(出所:しまむら公式WEBチラシ)
ミッフィーというキャラクターショップで購入すると結構高値の商品を、かわいさそのままで、お求めやすく提供しております。
しかも!
コロナ渦の新しい生活様式を意識して「おうち時間」を満喫できるラインナップ。
人気過ぎて売り切れ続出でした。
ついつい、めいっこにもプレゼントしちゃいました。
こちらは、インフルエンサーとのコラボ。
9月初旬の少し気温が下がってきて秋服が欲しいなぁ~というタイミング。
(出所:しまむら公式WEBチラシ)
このように人気のあるキャラクターや、おしゃれなインフルエンサーとコラボし、
コロナ渦で重宝しそうな、リラクシングウェア、スポーツウェア、衛生雑貨の品ぞろえの拡大。
チラシも新生活様式、清潔志向を全面にアピール。
その結果、売上アップにつなげています。
逆にお出かけ関連の仕入れを縮小し、在庫減。
結果、値下げは抑制でき、高い利益率を維持しております。
商品構成は、多品種少量が基本。
たくさーんの種類の商品があります。
自分のマッチするアイテムを探し出す「宝探し」のようなワクワク感。
この点はユニクロと違いますね。
運命の出会いがあったら、うれしくなって、飛び跳ねます。
そして、また来ますヾ(≧▽≦)ノ
気軽に購入できるファッションの宝探し。
散歩がてらについつい寄ってしまいます。
以上が、しまむらの、かわいくて、消費者の生活の変化を捉える商品企画力です。
②低価格を実現できる徹底したコスト削減力
しまむらグループの商品はお求めやすい低価格。
なぜこの価格が実現できてるか?
それは徹底したコスト削減をしているからです。
うー、ここにも企業努力がにじみ出ます(๑˃̵ᴗ˂̵)
・仕入れでのコスト削減
しまむらグループは、商品を仕入れて販売する小売業です。
アパレル業界にはSPA(製造小売)の企業もありますが、しまむらグループは服を製造していません。
SPAについての記事はこちら↓
》Amazonに対抗!小売業が選ばれる方法【SPA(製造小売)という選択も考えてみる】
服を製造する工場を保持していません。
多品種少量は、製造していないからこそ実現できるのかも!?
仕入れは、しまむら本社が一括で行う「セントラルバイイング」形式。
「スケールメリット」を活かして大量発注します。
その結果、仕入れコストの削減を図り、リーズナブルな価格を実現できます。
衣服製造企業は、商品をしまむらの商品センターへ「一括納品」します。
納品後、一度仕入れた商品は返品なしの「完全買取」がしまむらグループから保障されております。
これは衣服盛業企業にとっても、とてもうれしいこと。
この条件により、しまむらグループは、より低価格で仕入れ条件をとることができるのです。
・ドミナント出店でのコスト削減
しまむらグループは、あわよくば、いろんな店舗タイプと連なって出店を試みます。
たしかに思い起こせば…
郊外の店舗ではこちらの画像のように連なっていたり
(出所:しまむらグループ公式HP)
とあるショッピングセンター内では、しまむらの隣にバースディが!?
これは何のため?
しまむらグループにとっては、商品を納品する店舗の場所が同じなので、物流コスト削減できるからです。
しまむらグループのセンターは、グループ内全てのアイテムを扱っているため、同じトラックに隣接するしまむらとバースディの商品を乗せてしまえば良いのです。
物流費って意外に重く、コストの王様です。
また消費者にとっても、メリットが!
メリット:商品が無かったら、別店舗に寄れる。
低価格でかわいい商品を好む親が、家族分の買い物をはしごしたりもできます。
例えば、子供服のバースディーで幼児用の甚平を探していました。
欲しいサイズが無かった…
(だってしょうがない。多品種少量だからねっ!)
そして。必ず隣のしまむらに寄って、イメージ通りのもの発見!なんてことも。
③販売促進力
SNSを積極的に活用し、口コミが広がるように盛り上げている販売促進を行っています。
「#しまパト」をつけてTwitterやインスタグラムで投稿してください!と企業公式に投稿をもりあげているます。
「#しまパト」で投稿すると、もうしまむらグループ推奨者の一員です。
しまパト隊員に任命されます。
(出所:しまむらグループ公式HP)
そして旬の投稿は、しまむらグループ公式HPに掲載してもらえます。
(出所:しまむらグループ公式HP)
近年、SNSのしまパト投稿や公式アカウントのフォロワー数が増えたことから、しまむらグループは、以下のようなの販売促進の変化が。
・webチラシを拡大
・男女別の年代別の動画広告を拡大
・TVCMはゼロへ
ただ完全にデジタル・効率化に方向転換するわけではありません。
以下のような販売促進の取り組みも実施します。
・地域特性に応じた品揃え→積雪地域、沖縄の対応
・店舗と商品部の連携強化し、地域にあった品揃え強化
・東北、北陸は高齢者が多いため、新聞折り込み効果高い→折込チラシに差し替え、紙面もシニアに
大方針はメインターゲットに見合ったデジタル販促。
しかし、地域特性も考慮。
このメリハリのある販売促進が強みです。
しまむらグループの今後のポイント
しまむらグループは今後の方針として
リ・ボーン「再生と進化」
を掲げております。
変えてはいけないことを再生し、変わらなくてはいけないことを進化させる。
以下を成功させられるかどうかが今後のポイントです。
・デジタル販促力の強化…進化
・地域特性や個店要望を踏まえた地域対応の強化…再生
・オンラインストア拡大…進化
という感じでしょうか。
・デジタル販促力の強化…進化
これは乗りに乗っていますので、現状に満足せず、継続してどんどん策を打てるかが勝負です。
・地域特性や個店要望を踏まえた地域対応の強化…再生
仕入れは、しまむら本社のバイヤーが一括で行うセントラルバイイング形式で行います。
個店の要望⇒本部のバイヤーがいかにニーズをくみ取れるかが重要です。
・オンラインストア拡大…進化
しまむらグループは、2022年度のEC売上目標50億 (2021年度17億)を掲げております。
多品種少量が基本の中、ECの品揃えを、どう展開するかにとても注目しております。
現状のしまむらECの売れ筋は以下
・インフルエンサー企画
・キャラクター企画
・ラージサイズ
そして、ECで注文し、送料無料の店舗受け取りが9割とのこと、
オンラインストアで限定品を予約でき→実店舗への送客し、多品種少量の売り場の宝探しのワクワク感を味わってもらう。
そんな流れにお客さんを誘導できるとおもしろいですね(´▽`)
しまむらの店舗受け取りについての記事はこちら↓
徹底した企業努力により、散歩がてらに気軽にできる
わくっわくのファッションの宝探しの場を提供している企業のしまむらグループ。
宝を見つけるためのコンパスは、スマホ。
今後のしまむらの活躍を注目していきます。
それでは、この辺で。
まったねー!
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