今回は「減価償却費」について少しまとめてみます。
減価償却費とは?
会社の損益計算書の費用科目:減価償却費
費用科目の一つですが、他の費用科目とは、少し性格が違います。
・他の費用(家賃、水道光熱費、など):実際にお金の支払いがある
・減価償却費:お金の支払いがない
減価償却費は、購入したものが使える年数に渡って、毎年、経費として計上していく仕組みです。
減価償却費の具体例
ケーキの対面販売を行っている小売の例で考えます。
対面販売用の冷蔵ケースが、現在使っているものが調子が悪いです。
冷ケースが壊れてしまうと、ケーキが溶けて、お客様に売ることができなくなってしまします。
これは大変(>_<)
さっそく、新しいものを120万で購入しました。
10万以上は、固定資産として計上します。
貸借対照表の固定資産になります。
そして、その資産を、使える年数に渡って、少しづつ経費として落としてくのが減価償却費となります。
経費として落とす年数は、国税庁の耐用年数表に従います。
例えば、冷蔵ケースだと6年間かけて、経費として計上していきます。
(出所:国税庁HPより。筆者が赤枠を編集)
これが、対象物によって、年数が決まってきます。
ケーキの冷蔵ケースに話を戻します。
陳列ケースで冷蔵機は6年になります。
120万円÷6年=20万
20万円ずつ、毎年、減価償却費として落としていくイメージです。
定額法と定率法
実際はもう少し複雑です。
減価償却費の計上の方法は、以下2種類あります。
・定額法
・定率法
定額法は、上の例の通り、全体の金額を、耐用年数で割ります。
毎月同じ額になりますね。
建物の減価償却に使われます。
建物以外は定率法で、最初の年数の方が、減価償却費の金額が大きくなります。
なので、ケーキの冷蔵ケースは分かりやすく、定額法で説明しましたが、実際は定率法で形状していきます。
耐用年数の合計金額は、定額法、定率法共に、もちろん同じです。
減価償却費ってお金が残る費用!?
実際のお金の動きを少し考えてみましょう。
固定資産を買ってお金を払ったのは何年か前のこと。
6年間、減価償却費として費用計上していますが、2~6年目はお金は出ていっていないのです。
よって減価償却費を計上して、利益が出ていれば、その分、会社にはお金は残っているはず!?
資金に余裕がでているはず。
つまり、6年後、また新しく冷蔵ケースを購入する際、120万円分余裕があるはず。
減価償却費=以前購入した固定資産を、何年か先にまた買えるように、税金がかからないお金として取っておける科目になるのです。
ここが、今回のポイントでしたヽ(^o^)丿
そのため、減価償却費は、お金が残る費用とも考えられます。
ただ実際は…
借入金で購入することもあります。
借入金の返済期間が短いと、実質お金が無くなってしまいます。
結局は、しっかり利益が残る事業でないといけませんね(´ー`)
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