※2018年3月14日更新
エフェクチュエーション (Effectuation)
聞いたことはありますか?
エフェクチュエーしょん…?かみそう…
とても言いづらい言葉です。
言いづらいのですが、重要だなと感じる今日この頃。
今回はこの「エフェクチュエーション」という用語について診ていきます。
エフェクチュエーションとは?
スタートは小さく、いろいろ試しながら、徐々に市場に適合させていくという事業の進め方です。
ここ最近、時代の変化、消費者ニーズの多様化が目まぐるしいですよね(+_+)
ターゲットがこんなものを求めていて、きっと買ってくれるだろうと予想し、時間をかけて完璧なものを作ったと仮定します。
すると、商品・サービスを実際にリリースするころには、ターゲットのほしいものは変わっており「もういらないよ~ん」と言われてしまいます。
が~ん!(ToT)/~~~
なので、
「とりあえずできることろから初めて、お客様の声を聞きながら進化させていこう。」
このような考え方がエフェクチュエーションです。
誰が考えたの?
バージニア大学ダーデン経営大学院のサラスサラスバシー教授が提唱している理論です。
サラスサラスバシー教授は、27人の創業者へのインタビューからその成功に関わる行動パターンを導き出しました。
2008年に「エフェクチュエーション 市場創造の実効理論」を発表しています。
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5つのマインド
では実際にエフェクチュエーション思考を使っていくにはどうしたら良いの??
サラスサラスバシー教授によると、具体的には5つのマインドを意識して行動に移していくことで実践できるようです。
①Bird in Hand
今、持っているものから始めること。
Bird in Handは「手にいる鳥」?
よく分からな~いのですが(≧▽≦)…
いま自分で持っているもを使って、とりあえず始めてみましょう!ということです。
すぐやる!ということが重要。
今持っているものは何でも良いのです。
「Who you are? (あなた自身の特徴や能力)」
「What you know? (あなたが知っている知識や経験)」
「Who you know? (あなたが知っている人脈)」
②Affordable Loss
許容可能な損失額を設定すること。
全く新しい事業を試みるとき、売上予測はあまり意味をなさないことが多いです。
代わりに、損してOKな最大額を最初に確認し、その損失額をデッドラインとして積極的に行動していくことが大切です。
③Crazy Quilt(クレイジーキルト)
賛同してくれるパートナーとスタートし、増やしていくこと
クレイジーキルトとはこんな感じのものです。
大きさや生地の異なる布を繋ぎ合わせて大きな布を作っていくパッチワークです。
できるところからスタートし、行動していく中で、得られた協力者をパートナーにしていきます。
変化の速い時代は、反対してい人を説得して物事を進めていく時間がないのです。
④Lemonade(レモネード)
偶然の出来事を活用すること
海外のことわざ
「when life serves up lemons, you make lemonade.」
酸っぱいレモン(欠陥品)を渡されたら
甘いレモネードを作れ
「災い転じて福となす」のようなイメージですね。
新規取組は大抵思い通りにはいきませんよね。
そんな思い通りにいかなかったことも発見のひとつ。
ポジティブに考え、それをプラスにもっていくことで今までにないものが作り出されていきます。
⑤Pilot in the Plane
小さな変化に注意し、すぐ行動する
Pilot in the Plane→操縦席のパイロット
新規事業をスタートした時は、自動操縦ではいけません。
飛行機のパイロットのように数値をチェックし、小さな変化に迅速に対応していくことが大切です。
この5つマインドを意識すると、新規事業成功者の思考に近づけるかも!?
エフェクチュエーションとSTP分析
新規事業を考えるとき、従来はSTP分析が良く使われておりました。
(S)セグメンテーションで市場を細分化
(T)ターゲティングで、ゼグメントの中でターゲット像を絞っていきます。
(P)ポジショニングはターゲットとするユーザーから見たときの優位点を絞っていくステップです。
STP分析とエフェクチュエーションの関係は、個人的には両立するものだと考えております。
あくまで個人的な考え方ですが(^_-)-☆
顧客ニーズの変化が目まぐるしい分野では、まずSTP分析を時間をかけずに行い、すぐに実行に移す。
実行しながら、エフェクチュエーションの5つのマインドで、ポジティブにいろんなことに挑戦していくのが良いのではないでしょうか★
基盤の考え方にはSTP分析、行動原則にエフェクチュエーションというイメージです。
そして顧客からのフィードバックに、協力してくれるパートナーと解決策を探していく。
継続的に、商品やサービスを見直して改善していくことが重要ですね!(^^)!
新しい考え方、積極的に取り入れていきたいと思います。
それでは、またね~!