脅威の現場力!生鮮&料理提案が魅力のスーパー ヤオコー

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企業分析
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※2019年8月21日更新

 

今回はきらりと光る輝き企業「ヤオコー」についてまとめます。

 

ヤオコーは、埼玉県を中心に関東エリアに店舗展開するスーパーマーケットです。

埼玉県に86店舗、関東全体で161店舗(2019年3月時点)あります。

 

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ヤオコーってどんな会社?

会社名 :株式会社 ヤオコー
売上高 :417,709百万円
営業利益額 :17,900百万円
経常利益額 :17,488 百万円
純利益額 :11,798 百万円
従業員数 :3,301 人
従業員平均年齢 :38.6 才
従業員平均給与額 :586 万円
払込資本金額 :9,560 百万円
発行済株式数 :40,013,722 株 (2018年度実績)

 

財務面ですが、商品の収益性、本業の収益性は食品スーパーとして、高いです。

売上高総利益率 26%、売上高営業利益率 4.3%

キャッシュフローもなかなかGOOD!

本業でキャッシュを生み出し、銀行から資金調達も行い、それらの現金で積極的にM&A、新店オープン、大型改装と投資などをおこなっております。

今後事業拡大が期待できるお金の流れになっております。

 

ヤオコーの強み

そんなヤオコーですが、強みはなんでしょうか?

他のスーパーと何が違うのでしょうか??

ヤオコー自身がHPで提示しているように、強みの核はなんといっても

現場力

でしょう。

 

具体的には…

・商品力:収益性の高い付加価値のある商品

    (旬の新鮮な生鮮品、デリカ・ベーカリーの美味しさ、直輸入の差別化された商品、幅広いPB商品)

・提案力:用途・生活シーンを考えた品揃え、食べ方・生活スタイルの提案

・接客力:お客さまとの対話、御用聞き

・店舗力:買い物のワクワクする楽しさの演出、心地よい空間づくり

  

そして、この強みである「現場力」を実現するために、現場従業員の士気向上する仕組みがしっかりあるのです。

その現場を大事にする本部の経営判断がヤオコーを良い店にしていると考えました。

 

そんなヤオコーが目指しているのは、

スーパーではなく『ヤオコー』と呼ばれる存在へ

多様化する顧客のニーズに応える「豊かで楽しい食生活提案型スーパーマーケット」

食生活を提案できるヤオコーという存在を、地域住民に認知してもらうために、毎日試行錯誤しております。

  

以上をまとめまして、ヤオコーを人に例えるとこんな感じになります。

 

私も、ヤオコーはよく利用します。

子供と一緒に買い物するとベビーカー、抱っこなど、両手がふさがり、会計も一苦労。

そんな時、ヤオコーのレジの方は、かごを袋詰めする台まで運んでくれるのです。

さらっと、自然体で

「かご、こちらに置いておきますよ~」

って感じです。

 

このちょっとした親切が安心して買い物できたな~となんとも良い気持ちになるのです。

しかも、レジは買い物の最後ということで、店の印象を残すとても大事なポイントです。

「あ、ヤオコーの現場力発見!」

「あ、ここにもヤオコーの現場力発見!」

毎回、ヤオコーの現場力を実感しながら買い物をするのでした。

 

ヤオコーの売上・経常利益推移

ヤオコーといったら、毎年増収・増益!

今年度も例外ではありませんでした。

(出所:2019年3月期 ヤオコー決算説明会資料より)

 

これって本当に本当に、すごいことですよね!(≧▽≦)

 

高い収益性を出せる仕組み

毎年、増収&増益を維持。

さらに、ヤオコーの商品の収益性、本業の収益性は、食品スーパーとして、高いです。

売上高総利益率 26%、売上高営業利益率 4.3%

この秘密は??

高い収益性について探っていきましょう♪

 

スーパーマーケットなどの小売業の現場は、人手不足などにより生産性向上が大きな課題となってきます。

ヤオコーが実施していることを参考にしてみたいと思います。

高い収益性をどのように実現しているか、診ていきましょう。

収益性が高い要因は主に次のようであると推測しました。

 

商品の収益性が高いこと
・料理の提案力で付加価値をプラス
・強い生鮮部門
・ライフと共同でPBの開発を実施、高価格帯のPBが成功している。
・直輸入の差別化できる品ぞろえ商品

ヤオコーの一般食品、日配品などのコモディティ商品は高くなく、買いやすい印象です。

それなのに、商品自体の収益性が高いのは、安くするアイテム、収益を確保していくアイテムを決めて、それぞれの売り方で販売していることが要因にありそうです。

 

本業の収益性が高いこと
・強い生鮮部門、デリカ・生鮮センターの活用
・現場の従業員のアイデアで、店舗運営の生産性向上を実現。アイデアをくみ上げる仕組みあり。
・セルフレジ、発注システムなどの技術を活用

 

現場力を発揮するため、なるべく店頭作業の負担を減らそうとしていることが伝わってきます。

このような収益性が高い要因として、ヤオコーの現場力に繋がってきます。

その強みの現場力を支える根源についてまとめました。

 

 

<ヤオコーの強みの根源①>個店経営の良さを出す仕組みが確立されている

ヤオコーは個店経営が実現できています。

ヤオコーの個店経営は、顧客に一番近い、店舗で働く従業員が、モチベーション高く、自らの頭で考え、仮設検証しながら行動できる全員参加型の経営スタイル。

 

店舗従業員、パートさんに対して、定期的に「感動と笑顔の祭典」を実施。

指名された店舗で、従業員、パートさんが役員に向け、普段の業務の課題などに対して、解決策を提案発表します。

この解決策が、品揃え、店舗運用に活かされており、労働生産性の高さにつながっています。

この晴れ舞台で評価されると、パートナーたちは、社員と一緒に海外視察や、他社見学などのインセンティブ有り。

うれしいですよね(^^)v

 

「一生懸命頑張れば、会社は必ず見てくれている。」このモチベーションの高い文化がヤオコーイノベーションを支えています。

つまり、現場従業員の士気向上する仕組みがあるのです。

 

<ヤオコーの強みの根源②>買い物の楽しさを提供

顧客を迎える玄関となる入口付近の、青果、ベーカリー、花には特にこだわりを持っています。

季節感、五感(視覚・嗅覚)を刺激する食材をそろえ、顧客に買い物のわくわくを感じさせる工夫が盛りだくさん。

店舗の入口で買い物かごをとると、ついついバーカリーの美味しいにおいにパン売り場をチェックしちゃいます。

また、入口の色とりどりの花や果物に、明るい気持ちになって買い物がスタートするのです。

 

そして少し進むと、生鮮と惣菜の間にはクッキングサポートコーナーが。

クッキングサポートコーナーでは、料理の知識豊富な店員さんとお客さんの会話でにぎわいます。

ヤオコーから顧客へ、豊かで楽しい食提案(ミュールソリューション)を行う場になっています。

この場を任されているのが、地元のパートさん。

売ることは意識しません。

主婦目線で、相談にのります。

自然と、店舗の情報収集センターとなっていくのですね。

この情報収集センターで得られた顧客のニーズ、不満点を汲み取り、店長、各部門チーフに素早くフィードバックされます。

 

<ヤオコーの強みの根源③>顧客を遠ざけない価格コンシャス

20代~40代世代を取るためにも、高くない価格は意識しています。

これって結構重要です。

この世代は店舗を選べる(ネットを含め)ので、高いと来店しない傾向があります。

グロッサリー、日配などのどこでも買える商品は、EDLP(いつきても安いので安心してね☆)で、価格を意識しています。

 

ただ、全品を安くしているわけではありません。

付加価値をつけた顧客が喜ぶ商品も販売することで、収益性を確保しています。

付加価値をつけている部門は、鮮度、味、旬が自慢の生鮮、惣菜、焼きたてベーカリーなど。

クッキングサポートコーナーでの食提案で、付加価値商品として、モノの価値に見合った適切な価格で販売しています。

 

また、プライベートブランド商品も強化しています。

収益性の高いヤオコーPB商品だったり、

(出所:2019年3月期 ヤオコー決算説明会資料より)

 

ライフとの共同開発PBの強化したり。

(出所:2019年3月期 ヤオコー決算説明会資料より)

PB商品はスーパーにとって収益性の高いうれしい商品です。

買う側も、少し割安なので、味、品質がよければ購入しますよね(^^)v

 

独自輸入の他チェーンでは販売していない商品も頑張って取り寄せています。

(出所:2019年3月期 ヤオコー決算説明会資料より)

ヤオコーでしか買えない、少し割安なアイテムを増やすことで、品揃えの差別化を試みます。

こんな努力も、高い収益が実現できているポイントです。

 

<ヤオコーの強みの根源④>現場従業員の負担を軽減する店舗運営効率化

店舗運用の負担軽減についても、かなり力をいれております。

・店舗における作業工程の見直しをベースとした生産性向上モデル(カイゼン)の水平展開。

・惣菜&生鮮センターの拡張により、店舗での作業負担の軽減と製造小売としての機能強化を実施。

・輸送距離&所要時間の短縮など商品物流の効率化とともに、積載方式の変更により店舗のカイゼンと連携した包括的な業務の効率化を実施。

・セルフ精算レジの導入をはじめとするIT化・機器導入、アウトソーシングによる業務効率化を実施。

 

<ヤオコーの強みの根源⑤>店舗数増加と定期的な改装実施

成長に必要な店舗数の増加と、きれいで清潔な売り場にするための定期的な改装を行っています。

2018年度は

・出店:6店舗

・閉店:3店舗

実質3店舗増加しています。

8店舗、大型改装を行っています。

 

<ヤオコーの強みの根源⑥>人材育成

人材育成にも力を入れています。

・「ヤオコー大学」を通して、入社1年目から5年目までの教育カリキュラムを体系的に展開。

・ノー残業デーの完全実施と長時間労働の撲滅を重点目標に掲げています。

・外国人技能実習生の受け入れ。スリランカ、ベトナム人材の活用で、店舗及びデリカ・生鮮センターで活躍しています。

・社内に認可保育園「ヤオコーかわごえ保育園」を開設し、育児をしながら働く社員を支援。

(出所:2019年3月期 ヤオコー決算説明会資料より)

 

小売業の働き方はしばしば問題になることも多いです。

そのあたりも、従業員のことをしっかり考え、最先端を目指しております。

 

<ヤオコーの強みの根源⑦>外部との価値創造を大切にしている

ヤオコーは取引先を大事にしています。

取引先と一緒に、一生懸命ゴールに向かうことで、取引先のヤオコー担当は、結果が出せて出世します。

取引先との価値創造を大切にしています。

 

 

以上、たくさん、つらつらつら~~っと書いてしましました。

ヤオコーが良いスーパーであるための仕組みが、しっかりしているなと感じました。

 

取り巻く環境

関東でスーパーを展開するヤオコーにとって、取り巻く環境や顧客のニーズの大きなところは、次の3点と考えます。

・家族そろっての食事、友人との食事など、人と人とのつながりを意識するようになった
・共働き世帯の増加やライフスタイルの多様化、女性の社会進出
・高齢者を中心とする買物弱者の増加、一人暮らし高齢者の増加

 

今後の注目ポイント

ヤオコーの強みである現場力を活かして、ヤオコーを取り巻く環境の変化にどのように提案していけるかが、今後のポイントです。

例えば…

大切な家族・友人と楽しく食べられる料理、1人暮らしの高齢者の料理を提案をすること
顧客ニーズに沿った、スーパーを超えた利便性を追求すること(ネットスーパーの展開など?)

今後のヤオコーの動向に注目です!

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