GDPがなんちゃらなんちゃら…
世界でもGDPがなんちゃらなんちゃら…
GDPってなに?を簡単に解説します。
GDPとは?
GDP (gross domestic product)
日本語では、「国内総生産」と言われています。
GDPは、国内で生産された全ての利益
なのです。
GDPをイメージしやすいように、具体例で解説します。
八百屋さんでおいしそうなシャインマスカットを買いました。
シャインマスカットって、ものすごく濃い甘さですよね。
はじけますよねっ(≧▽≦)
はい、1,500円です。
やはり、お高い!
でもしょうがないです。
八百屋さんは、シャインマスカットを売るために、市場から1,200円で仕入れました。
そのため八百屋さんのシャインマスカットの利益は300円です。…利益300円
市場でシャインマスカットを1,200円で八百屋さんに売った卸業者さんは、シャインマスカットの産地の農協から、900円で仕入れます。
そのため、卸業者さんの利益は300円です…利益300円
シャインマスカット産地の農協は、地元の農家さんから、シャインマスカットを600円で仕入れ、卸売り業者さんに900円で販売します。
よって農協の利益は200円です。…利益300円
シャインマスカット農家さんは、600円で地元の農協に販売します。
よって農家さんの利益は600円です。…利益600円
このシャインマスカットのトータルの利益は
300円+300円+300円+600円=1,500円
GDPは1,500円です。
この1,500円が人件費として分配されたり、成長するための投資に使われたりまします。
なおGDPは、国内で生産されたものなので、日本企業が海外で生産したものは含まれません。
GDPの使われ方
GDPは、国の経済力の目安となります。
GDPが大きければ大きいほど、生産されるものが多くなり、経済力が高いと判断されます。
なので以下のように使われることが多いです。
- 自国の過去から現在の推移(縦の動き)
- 自国と他国の比較(横の動き)
- 自国の推移と、他国の推移(縦の動きを、横並びで比較)
または少し細分化して
- GDPの内訳(どの産業が経済力があるか)
という見方もされます。
名目GDPと実質GDPの違いは?
GDPを調べてみると名目GDPと実質GDPという、2種類出てきます。
名目GDPとは
実際に利益として生み出されたGDPの金額そのままです。
他国と自国を比較するときなどに使われます。
実質GDPとは
実質GDPとは、実際の金額である名目GDPの値を補正したものです。
何を補正したか?
「物価変動の影響」です。
実質GDPとは、物価変動の影響を受けて、経済力の変化が分からなくなるのを防ぐため、物価変動分を補正して、本当の経済力の変化をみるために使われます。
過去から現在の推移を見るときに、よく使われます。
例えば…
今年は、100円の板チョコレート(利益30円)のを、20個販売しました。
今年のGDPは30円×20個=600円
5年前は、同じ板チョコレートが物価が安く、80円(利益は20円)で、20個販売しました。
5年前のGDPは20円×20個=400円
この場合、5年前:400円→今年:600円
の利益の拡大は物価変動によるものです。
販売数量が増えたものではありません。
日本のGDPは、
・名目GDP:506.6兆円 (2020年8月17日時点)
・実質GDP:485.2兆円 (2020年8月17日時点)
です。
コロナの影響で、前期比の約-27%前後です。
自粛期間、お店はやっていませんでしたし、経済は止まっている産業が多かったです。
そのため、27%分の利益が、通常より生み出せていなかった、というのが分かります。
実は別の見方もできます。
新たに生産されたものは、……「生産」
賃金や企業利益へと分配されます。……「分配(所得)」
家計は賃金を基に買い物をして、企業は投資を行います……「支出」
GDPは国内総生産ですが、「生産」のほかに、「分配(所得)」、「支出」という見方もできます。
「生産」、「分配(所得)」、「支出」
この3つは、原則、同じ値になります。
これを「三面等価の原則」といいます。
以上、GDPを簡単にまとめてみました。
GDPの内訳を簡単にまとめた記事はこちら↓
・【日本GDPの内訳】どの産業が伸びているの?経済規模はどのくらい?
それではこの辺で。
まったねー!
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