PEST分析 ~日本のペスト対策を例に考える~

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今回はマクロで外部環境を分析するPEST分析についてです。

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PEST分析とは?

アメリカの経済学者フィリップ・コトラーが提唱した、大きな視野(マクロ)で考えるための分析方法です。

  • Politics:政治
  • Economic:経済
  • Social:社会
  • Technology:技術

の4項目を切り口として、自社を取り巻く環境をマクロな視野で分析するフレームワークです。

この4項目の頭文字をとってPEST分析と言います

 

今回は以前、世界で大流行した感染症ペストを例に、PEST分析してみます。

日本のペストの対応について大きな視野で診ていきましょう。

 

 

むかしむかし…

ペストは世界規模で大流行しました。

世界人口を4億5000万人⇒3億5000万人にまで減少させたと言われています。

そう、とっても怖い病気なのです。

ヨーロッパの大流行が有名です。

ペストという感染症名を、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

日本でも発症した記録がありますが、様々な対応で、根絶に成功しております。

どのような対応をしたのでしょうか!?

PEST分析の切り口で診ていきましょう。

Politics:政治

政治的要因。例えば…

  • 政治動向
  • 法律の改正、規制緩和
  • 税制の変化
  • 補助金、助成金制度

ここが変化すれと、ビジネスのルールが根本的に変わってしまいます

 

<例>

日本でペストが流行した時、日本政府がペストネズミの撲滅作戦に動きました。

撲滅作戦隊長に、北里柴三郎を指名。

いろいろな策がとられていきました。

  • ペストの原因と考えられるネズミの買取実施。ネズミ1匹5銭の現金支払い。
  • 懸賞付きネズミ捕獲方法アイデア公募
  • 最多捕獲者への多額の賞金

・273万匹のネズミ買い上げという効果

→民衆の間にネズミとペストの関係が周知される効果にもつながる

・ネズミを捕まえる猫を飼うことを推進

→猫の手を借りる、猫のペット人気が急上昇

・ペストが流行していた横浜では、猫を飼う家に「飼育手当」を支給

→横浜では5戸に1匹の猫!

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Economic:経済

経済的要因。例えば…

  • 消費動向
  • 賃金動向
  • 景気動向
  • 株価、為替
  • 物価
  • 経済成長率

ここが変化すると、売上・コストに直結します

 

<例>

日本でペスト感染者が出てきたころ、日本は産業革命を象徴する八幡製鉄所の前身ができました。

やっと鉄鋼などの重工業が出始めたころです。

財閥と呼ばれた巨大企業が、いろいろなことにチェレンジをしていました。

日清戦争と日露戦争と、度重なる外国政策などにより、日本の対外債務は膨張。

1905年から1914年にかけての時期は不況となり、崩壊の危機に面しておりました。

Social:社会

社会的要因。例えば…

  • ライフスタイルの変化
  • 人口、人口構成、密度の変化
  • 流行、世論の変化
  • 高齢化、少子化

ここが変化すると、顧客の需要が変わってしまいます

 

<例>

日本におけるペストの初期発生は1896年、横浜に入港した中国人船客は発病、続いて1899年、台湾から帰国した日本人会社員が広島で発病、と言われています。

貿易、仕事で外国⇔日本の行き来はありました。

 

また、時代を現在に戻すと、海外との交流がさらに盛んになっています。

  • 開拓が進んだペスト常在地域を訪れる日本人観光客、商社マンなどが年々増えています。
  • ペットの輸入も増加。

アメリカでは、輸出予定ペットのプレリードッグがペストに感染して大量に死亡した事実から危険性を察知して、プレリードッグの輸出入を禁止しているように指導していますが、日本にも多くのアメリカ産プレリードッグが輸入されていることが明らかになりました。

年間3万~5万頭との推測。

安心してください。

全て検査をして陰性でした。

しかし、引き続き注意が必要です。

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Technology:技術

技術的要因。

比較的、変化が激しい項目。

  • デジタル化
  • 新技術、開発
  • 特許
  • イノベーション

変化に対応しないと乗り遅れてしまいます

 

<例>

日本でペストを根絶して、現在安心して暮らせているのは、以下のような技術があります。

流行源の根絶:感染ウィルスを持ったネズミの撲滅

発症したら:抗生物質

予防:予防接種

 

まとめ

ペストは日本では、1918年以降確認されていませんが、実は今も、世界では毎年患者が出ております。

(出典元:国立感染症研究所)

(出典元:国立感染症研究所)

また現在の社会的要因にあるように、これらのペスト菌常在国に、日本人の観光客、ビジネスで関わる商社マンなどの行き来が頻繁に起こるようになりました。

ペットとしての動物の輸出入もあります。

日本では、現在、あまり話題にならないペストですが、PEST分析から得たマクロ環境を整理して、困っている外国のペスト撲滅作戦のヒントがでてくるかもしれません。

……

無理やりですが…笑

かなり無理やり、PEST分析とペストをかけてみました。

PEST分析は、事業の根本を揺るがすマクロの外部環境を整理できます。

これに対して、自社の強み、弱みをどのように活かせるか、対処できるか考えられますね♪

 

 

今回の感染症ペストに関する内容は、次の本を参考にしています。

北里柴三郎さん、いったい何人の命を救ったのでしょうか。

偉大な方ですね。

 

それではこの辺で。

まったねー!

 

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