光製作所~なぜ生産性が高いのか?~

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企業分析
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※2019年4月23日更新

少子高齢化が急速にすすむこれからの日本。

生産性向上が求められます。

少ない人数で高い利益を生み出している会社。

そんな生産性の高い企業は参考になりそうです。

今回診ていくのは「光製作所」

どんな仕組みで儲けているのか?

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光製作所ってどんな会社

50年以上続いている老舗の家具メーカーです。

平成28年度の売上は約93億、当期純利益が約17億もあります。

家具の売上は6割が業務用(高齢者福祉施設、居酒屋、温浴施設等)、4割が一般消費者用、軸足は業務用にあります。

高い利益をあげていることから、財務面でも安全性が光ります。

キャッシュがあるかを判断するキャッシュフローも問題ありません。

自分たちの資金で収益をあげている安全性の高い企業と判断できます。

また製品の品質には自信あり!

熟練の家具職人が、一点一点を厳しくチェックしたものが、光製作所の家具として出回っております。

デザイン、耐久性も大切ですが、おまかせください。

新しさ、おしゃれ感を感じる丈夫で長持ちする家具が売りです。

業務用で1万5千、家庭用を入れると2万点という豊富な品揃え、

業務用では小ロット、短納期でも対応してくれます。

大手とは違い柔軟に対応してくれる会社という印象です。

時代のニーズを先取りした快適な住空間の創造を大切にしており、住空間、商業スペースのトータルプロデュースが得意です。

つまり例えるとこんな感じの人です。

高い収益性を出している仕組み

そんな光製作所ですが、日経新聞で、企業規模がそこまで大きくないけど、儲けをしっかり出している企業の栄えある第1位に選出されました。

すばらしいですね!

どのように儲けているのか気になります。調べてみました。

冒頭で述べたように、平成28年度の売上は約93億、当期純利益が約17億もあります。

なんと純利益率:約18%!

収益性の高さはなかなか類をみないトップレベルです。

売上、利益をドリルダウンしていきます。


データ元:28年度決算書をもとに筆者作成

ん??不動産??

そうなのです。

実は光製作所は不動産業も行っており、利益は不動産事業で得られたものでした。

家具業界は売り上げが厳しいなか、不動産によって収益を稼ぎ、儲かる会社として成長、そして昔からのこだわりある家具事業を永続できているのです。

このようなビジネスモデルもあるのですね!

ちなみに不動産業が成功しているのはコンビニ、ドラッグストア、小規模スーパーなど今後成功するだろうという業種をいち早く見抜き、投資してきた先見眼にあります。

莫大な利益を稼いでいる不動産に従事する従業員数はわずか1人。
(従業員数56人中、家具商品部門49人、不動産賃貸部門1名、管理部門6名)

不動産事業の生産性の高さはぴかいちです。

光製作所を取り巻く環境、顧客のニーズ

光製作所は不動産で収益をあげていることが分かりました。

この収益を活用し、ぜひとも家具事業でのさらなる発展を見届けたいと思います。

家具事業を取り巻く環境はどのようなものがあるか確認してみます。

<業務用>

業務用家具は高齢者福祉施設、居酒屋、温浴施設、アミューズメント施設などの家具を販売しております。

そこで気になる社会の変化としては、高齢化が挙げられます。

出典元:内閣府 平成29年版高齢社会白書(概要版)

今後ますます高齢化が進み、1990年は12.1%、2016年で27.3%、2050年で36.8%(予測)とうなぎのぼりで上昇していきます。

高齢者関係の施設は高齢者が増える分だけ必要になってきますので、光製作所には大きなビジネスチャンスになります。

また2020年のオリンピックでの商業施設の改装、宿泊施設の増加と言う背景が期待できますのでそこにもチャンスがありそうです。

<一般消費者用>

一般消費者の消費の変化も起きております。

モノを売る「機能価値」、顧客が心地よく感じる空間やサービスを提供する「情緒価値」。
機能価値と情緒価値を通じて社会的価値の最大化を目指すことを企業に求めている。
出典: 新日本スーパーマーケット協会 第3章 SNSと消費者・小売業

人と人とのつながりを意識するようになり、家族そろっての時間、親戚、友人との時間を大切に感じております。

出典:人と人とのつながり(絆)に関する調査 日本労働組合総連合会

最近よくいわれている「モノからコトへ」という変化になります。

時代のニーズを先取りした快適な住空間の創造を大切にしている光製作所は、住空間のトータルプロデュースをすることで、家族との大切な時間を演出できるチャンスがありそうです。

今後の注目ポイント

背景、光製作所の強みから今後の成長ポイントは以下の2点に注目です。
・業務用のオリンピック、高齢化に対して、対象業者にどのくらい営業をかけられるか
・一般消費者に対して、家族との時間を過ごす住空間のトータルプロジュースを提供できるか

個人的な願望

一般消費者として実施してほしいことがあります。

「住みやすい住環境を創ろう!ワークショップ」の開催です。

ワークショップ内容:
光製作所の斬新なデザイン性、先進の加工技術、新素材の開発といった家具を活用し、
ワークショップに参加した消費者の家をトータルにプロデュースしてくれる

ワークショップ目的:
業者へ行っている快適な住空間の提供力を活かして、
一般消費者へも住空間のトータルプロデュースを提供して、家具を販売していくこと

消費者の住居スペースを
癒される優しい時間が流れる空間
最新のセンスを生かしてモダンテーストでおしゃれを楽しめる空間
各家が持っている個性(音、光影、かおり)を感じらる空間にし、
快適な生活を提供することが光製作所にはできます。このニーズがある一般消費者は多いはず!?

ここで問題点があります。光製作所には直営店がありません(私の確認した限りですが)。

一般消費者に直接アプローチして提案することが難しいのです。

そこで業者用の展示品が並べられているショールームがあるのですが、そこに一般消費者用にもスペースを確保し、ワークショップを開催することが可能です。
(現在、ショールームは一般消費者に公開されておりません。)

う~む。

行ってみたい!

(個人的な話ですが、以前日暮里舎人ライナーの足立小台駅の近くに住んでいて、足立小台駅前にあるショールームがとても気になっておりました)

光製作所、今後の動きに注目です。

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