医療機器のメーカー マニー ~徹底した品質世界一への挑戦~

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企業分析
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今回はきらりと光る輝き企業「マニー」についてまとめます。

マニーは歯科、眼科などに使われる医療機器のメーカーです。

収益性が高く、ここ数年、売上が右肩上がりです。

世界シェアのトップを競っている主力製品がいくつかあり、世界の大手企業と本気で戦うことができる会社です。

会社の所在地は、栃木県宇都宮市の郊外。

世界と戦えて、収益性が高い、地方企業になります。

そんなマニーについて診ていきましょう。

 

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マニーってどんな会社?

会社名 :マニー株式会社
売上高 :17,167 百万円
営業利益額 :4,261 百万円
経常利益額 :4,624 百万円
純利益額 :3,315 百万円
従業員数 :3,183 人
従業員平均年齢 :41 才
従業員平均給与額 :565 万円
払込資本金額 :2,024 百万円
発行済株式数 :35,637,000 株 (2017年度実績)

マニーは商品そのもの、本業ともに収益性がとても高いです。

売上高総利益率58%、売上高営業利益率24%

事業領域は以下の3分野で報告されています。

・サージカル関連製品の開発・販売
売上高:4,237百万、営業利益:1,220百万
・アイレス針関連製品の開発・販売
売上高:4,545百万、営業利益:1,577百万
・デンタル関連製品の開発・販売
売上高:8,384百万、営業利益:1,463百万 (2017年実績)

歯科関係の医療機器、手術関係の医療機器の製造、販売。

 

そんなマニーが目指すのは

世界一の品質を世界のすみずみへ

THE BEST QUALITY IN THE WORLD, TO THE WORLD.

 

患者のためになり、医師の役に立つ製品の開発・生産・提供を通して世界の人々の幸福に貢献する

ことを大切にしております。

強みは以下が挙げられます。
・極めて高い要求特性に応える製品開発力
・ロングセラーによる製品の高品質と高利益率体制
・独自の生産機械及び製品の品質評価機械
・高い収益性と負債の少ない安全な会社経営

以上をまとめまして、マニーを人に例えるとこんな感じになります。

 

高い収益性を出せる仕組み

マニーは商品そのもの、本業ともに収益性がとても高いです。

売上高総利益率58%、売上高営業利益率20%

その理由は以下の3点と推測しております。

 

①高品質な製品:世界一の製品開発力

すべての製品を世界一の品質にすることこそが最大の営業施策と考えています。

世界一の品質を目指すということ。なかなか意識づけるのは難しい。

そこで、品質特性毎に世界一を目指すプログラムを実施しています。

その名は…

定期開催される「世界一か否か」会議 !

会議のテーマは製品が世界一かどうか。

マニーは品質を、錆びないことや、体内で分離破断しないことなどの安全性と、キレ味などの医師のこだわりに応える機械的特性の二つと定義しています。

担当者はライバル製品と徹底的にデータを比較し、その製品が世界一であることを証明しなければならなりません。

この会議で世界一でないと判断されれば、製品は発売中止。

世界で二番目なら、医者が他社の製品をつかったほうがよいという考えのもと行っています。

なんたる徹底ぶり!

企業の判断基準となる企業理念をしっかり判断基準とできる仕組みがあるのです!

そしてそして、このような開発への投資は惜しみません。

売上高の6%から8%を研究開発に投資。

 

また、生産機械及び製品の品質評価機械を自社開発しています。

この自社開発により、医師のより良い治療のための極めて高い要求に応えていけるのです。

 

 

②高利益率な製品:製造コストを抑える工夫

生産拠点は栃木県の2ヶ所とベトナムの2ヶ所及びミャンマーの1ヶ所、ラオスの1ヶ所の合計6ヶ所。

既往製品は生産コストが抑えられる海外生産が主。

製品開発や新製品生産は国内。

これによりコストを抑え、品質を確保しています。

また、寿命の長い治療機器のみを開発・生産。

長期にわたる品質改善とコスト低減活動の積み重ねができるのです。

 

③トレードオフ(やらないこと)を明確に決めている。
(1)医療機器以外扱わない
(2)世界一の品質以外は目指さない
(3)製品寿命の短い製品は扱わない
(4)ニッチ市場(年間世界市場 5,000億円程度以下)以外に参入しない

やらないことをここまで明確に打ち出している企業はめずらしいです。

これにより、ぶれない経営を実施できている、助けの一つになっているでしょう。

 

 

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マニーを取り巻く環境、顧客のニーズ

他の企業分析でも取り上げましたが、日本の医療機器の市場は伸びています。

2015年で2兆7千億円を超えています。

(出典元:厚生労働省 薬事工業生産動態統計)

世界でもぐんぐん伸びています。

先進国の高齢化が関係しているのではないかと考えます。

新興国では人口の増加及び経済発展に伴う医療インフラの整備が進んでいるため、全体としては引き続き市場の拡大が見込めます。

市場がの伸びている医療機器ですが、日本の国際競争力をみてみましょう。

日本の競争力があまりぱっとしないことがわかります。

(こちらも以前の記事にのせてあるものと同様です)

(出典元:平成28年度 日本企業のモノとサービス・ソフトウェアの国際競争ポジションに関する情報収集(NEDO)(平成29年3月))

日本市場においても、医療機器は外資系の製品が大きなシェアをしめています。

海外の製品は日本人の体格に合わなかったりと、医療現場での満たされていないニーズは山ほどあるのです。

 

今後の注目ポイント

世界一の品質を世界のすみずみへ

THE BEST QUALITY IN THE WORLD, TO THE WORLD.

これを掲げているマニーにとって、世界中、どこでもお客様になる可能性があります。

新興国の経済が発展してきた際、最高品質のマニーの製品の市場が広がるチャンスになるのです。

そんな新しい市場をどのようにがっちりつかんでいけるか!?

また、ニッチの分野を探し続け、世界一の製品を一つでも多く増やすことができるか!?

 

栃木発信の世界一企業、日本の医療機器業界をどのように引っ張っていけるかが注目ポイントになります。

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