※2022年2月1日更新
SDGsというワード、耳にしたことありますか?
今回は「SDGs(エスディージーズ)」についてまとめます。
SDGsとは
Sustainable Development Goals
持続可能な開発目標
この頭文字をとってSDGsです。
もう少し、詳細の説明をすると
Sustainable「持続可能な」:将来に向けて、より良い状態で継続できる
Development「開発」:良い形で広がっていく
Goals「目標」:世界の共通の目標
こんな感じ(*‘∀‘)
SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択されました。
世界一致団結して実現しようとしている目標です。
「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現にむけて、2030年を期限とする17の国際目標を掲げられました。
17の目標は、貧困、教育、エネルギー、都市、気候変動など。
この17の目標と、169のターゲットがあります。
ターゲットとは、
- いつまでに
- 何を
- だれが
- どのようにして取り組むか
という具体的に達成する内容をまとめたものです。
SDGsの特徴
<特徴①>だれひとり取り残さない
発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、取組の過程で地球上の誰一人として取り残さない
(no one will be left behind)。
→つまり、地球上の人間、みんなが対象ですよ~ということです。
最も弱い立場にいる人も、取り残さない社会を目指します。
<特徴②>
SDGs の目標(ゴール)とターゲットは「統合され、不可分のもの」であり、環境・経済・社会の持続可能な開発の三側面のバランスがとれ、統合された形で達成する。
→つまり、環境の問題、経済の問題、社会の問題を、技術を活用してバランスよく改善させていくものですよー。
といった感じです。
SDGsの17の目標は、互いに繋がっています。
ある一つの目標を達成しようとすると、別の目標のことも考える必要があるといった感じです。
例)
NG:エネルギーを沢山使い(×)、経済が発展(〇)→暮らしは豊に(×)→環境悪化(〇)
OK:地球の資源を守りながら(〇)、世界全体の経済を発展(〇)→世界全体の暮らしが豊かに(〇)→世界の社会問題が解決(〇)
社会、環境、経済、この3つを同時に考えるプロジェクト、珍しいです。
しかし素朴な疑問…
そんなこってできるの??
イノベーションが必要です。
技術革新、社会のしくみの大変化、人々のライフスタイルの大変化など。
それがあれば可能になるかも。
<特徴③>5つのP
持続可能な開発のキーワードとして、
- 人間(People)
- 地球(Planet)
- 繁栄(Prosperity)
- 平和(Peace)
- 連帯(Partnership)
の「5 つの P」を掲げています。
SDGsの17の目標は、この5Pのどこかに、関わっています。
(出典:国際連合広報局)
→これから100年後、1000年後の世界を考えた時、この「5つのP」、どれひとつなくして持続することは困難です。
分かりやすく集約した5Pです。
持続可能な開発目標(SDGs)17の目標(Goals)
SDGsは17個のゴールから構成されています。
具体的な17のゴールは以下になります。
(出典:国際連合広報局)
- 貧困: あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
- 飢餓: 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
- 保健: あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
- 教育: すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
- ジェンダー: ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
- 水・衛生: すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
- エネルギー: すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
- 経済成長と雇用: 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのあ
る人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する - インフラ、産業化、イノベーション:強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベー
ションの推進を図る - 不平等: 各国内及び各国間の不平等を是正する
- 持続可能な都市: 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
- 持続可能な生産消費: 持続可能な生産消費形態を確保する
- 気候変動: 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
- 海洋資源: 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
- 陸上資源: 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
- 平和: 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
- 実施手段: 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化す
なんとも壮大(*´▽`*)
ほとんどの項目に、「すべての人」「あらゆる」「強靭な」「持続可能な」というキーワードが出てきます。
2030年。
結構先のようですが、地球レベルの問題改善には、とても短い期間に感じます。
日本の取り組み
日本政府は首相を本部長として、SDGs推進委員会を設置しました。
日本企業、産学官連携して取組を始めています。
<ファーストリテイリング(ユニクロ)>
ユニクロの取り組みのひとつに、着なくなったユニクロの服の回収→リサイクル・リユース活動があります。
詳細はこちらの記事にまとめました↓
≫世界で活躍するユニクロで、注目すべきSDGsの取り組みを体験しよう
<三菱商事>
事業計画にサスティナビリティー(持続可能性)の項目を設けようとしております。
<SOMPOホールディングス>
SDGsを学べるゲームを、研修に取り入れています。
<神奈川県と京急>
神奈川県と京浜急行電鉄は連携協定を結びました。
具体的な取り組み内容
・自家用車から公共交通機関への乗り換え
・エコバッグの活用
・三浦半島の活性化
<京都市>
地球温暖化対策やごみの削減に力を入れてきました。
中心部の歩道の幅を3.5メートル→6.5メートルに広げ、車道を2車線に半減しました。
自動車の交通量は、10年前に比べて、4割減少したようです。
投資家も、地球温暖化などの気候変動リスクに柔軟に対応できる企業をを見極めて、事業の持続可能性を重視し始めています。
SDGsに対して自分ができること、日々の生活で考えながら生きていきたいと思います。
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