※2019年5月9日更新
「RFIDってなに?」
「RFIDってどんなメリットがあるの?」
そんな方に応える記事を書きました。
RFIDとは
RFID(Radio Frequency Identification)
無線を利用して非接触で、電子タグのデータを読み書きする自動認識技術。
少し難しいです…
現状、商品を製造し、運び、店舗で販売する際、2次元バーコードを使って管理しています。
その2次元バーコードをもっともっと便利にしたものがRFIDというイメージ。
RFIDとバーコードとの機能を比較してみます。
商品1単位ごとに電子タグを付けてサプライチェーンのIoT化を実現できれば、効率がぐんっとアップすることは想像できますね!
・一括での商品情報の読み取り
・欠陥品のトレーサビリティ
・消費期限管理等
などで活躍できます。
RFIDが波及すると、サプライチェーンがこのようなイメージになります。
(出所:平成29年4月 経済産業省 商務流通保安グループ 流通政策課 参考資料)
今後、労働人口が減少していく日本には、必須の仕組みなのかもしれません。
メリット
前述した内容からメリットは以下です。
・離れたところからも読み取り可能
・複数の電子タグの一括読み取りが可能
・遮断物があっても読み取り可能
・商品ひとつひとつを識別できる
・データの書き換えが可能が電子タグもあり
デメリット
デメリットは以下です。
・電子タグの値段が高い(1枚10~20円)
・読み取り精度が悪い(水、金属などで遮断)
・電子タグを商品に効率的に張り付ける技術がない
・コードが統一化されていない
このようなデメリットから、現状、実運用されているのはアパレル業界がメインです。
食品小売業で、1枚20円する電子タグを、68円の豆腐につけると完全に赤字ですよね(;’∀’)
水に弱いのという点も、冷蔵品に使いにくくなってしまうので厄介です。
事例
<ユニクロ>
RFIDで良く取り上げられるのが、ユニクロの活用事例です。
商品に2018年からRFIDタグをつけています。
商品の値札を透かしてよ~~~~~く見ると、タグが埋め込まれているのが分かります。
見えますか??
ちょっと分かりにくいですね(^^;
左上にはRFIDタグが入っているよマークがついております。
こちらではどうでしょう?
商品に張られている値札シールです。
ユニクロのヒートテックなど、袋に入っている商品には全て張られております。
こちらを購入し、シールをはがしてみました。
あっ!あった!!
透かさなくても、裏面をみればはっきり分かりました(^_-)-☆
このタグが付いている商品をレジに持っていきました。
レジではボードの上に商品を配置し、2,3回ゆすれば商品の値段がレジに反映されました。
レジでは1品1品、読み取る必要はありません。
便利で早い!
RFIDタグには、商品の色柄・大きさ・価格・製造時期・素材などさまざな商品情報が埋め込まれています。
劇的に買い物を快適にする未来
<レジがいらなくなる>
レジ待ちって本当に嫌ですよね(+o+)
何もしないで、ぼーっと待っている、時間がない中でレジ待ちする店舗は、買い物選択肢から遠ざかっていきます。
RFIDをつかってレジ待ちのないウォークスルー決済を実現しようとしているのがローソンです。
現在実験段階ではありますが、簡単にまとめると、次のような買い物イメージ。
①入り口でスマホスキャン、本人認証
②RFIDタグのついた商品を、買い物しながら袋に入れていく
③出口でゲートを通って買い物終了!
なんてことでしょう~♪
ストレスフリー、シンプルにスマートに買い物できますね。
今後
大日本印刷(DNP)は、低価格なUHF帯ICタグ(RFID)の開発に着手し、2020年までに単価5円以下、2025年に1円のICタグの実現を目指すと発表しています。
→一番の突破課題であった、費用面が乗り越えらそう。
経済産業省は(株)セブン‐イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ローソン、ミニストップ(株)、(株)JR東日本リテールネットと共同宣言をしました。
<宣言>
・2025年までに、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ニューデイズは、全ての取扱商品(推計1,000億個/年)に電子タグを貼付け、商品の個品管理を実現する。
・電子タグを用いて取得した情報の一部をサプライチェーンに提供することを検討する。
・2018年を目処に、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ニューデイズは、特定の地域で、取扱商品に電子タグを貼付け、商品の個品管理を実現するための実験を開始する。
< 留保条件 >
・特殊な条件(レンジ温め、金属容器、冷凍・チルド、極細等)がない商品に貼付する「普及型」の電子タグの単価(ICチップ+アンテナ+シール化等のタグの加工に関する費用)が1円以下になっていること。
・ソースタギング(メーカーが商品に電子タグを付けること)が実現し、商品のほぼ全てをRFIDで管理できる環境が整備されていること。
コンビニ、ドラッグでRFIDが使われるようになれば、食品を製造するメーカーも、RFIDを製造の段階でつけるように後押しされるかもしれません。
そうなると、食品スーパーにも広がります。
そしてそして、さらに単価の高いあらゆる業界に広まります。
2025年、RFIDにより、リアル店舗での買い物、物流効率、店舗運営が大きく変わっているでしょう。
近い未来で、こんな進化する予測が立てられる現代、とっても面白い時代ですね!
それでは、この辺で。
またね!
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