ITを活用した中小企業~マナーを創造する芝園開発株式会社~

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企業分析
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「中小企業で、ITを活用して業績に繋げている会社を知りたい!」

「芝園開発について詳しくしりたい。」

「駐輪場・駐車場のビジネスについて知りたい。」

今回はそんな方に応える記事です。

(出所:芝園開発HPより)

「芝園開発」という会社をご存知ですか?

社員数約33名の会社ですが、経産省「攻めのIT経営中小企業百選2017」に選出されました☆

ITを上手に活用して業績を上げている活躍企業です。

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芝園開発ってどんな会社?

社名 芝園開発株式会社
設立 1986年(昭和61年)7月1日
資本金 5000万円
売上高 26億0000万円(2018年度見込)
代表者 代表取締役 海老沼 孝二
事業内容 駐車場事業、駐輪場事業、官公需事業、フィットネス事業
本社 東京都足立区千住3丁目66番地16
従業員数 正社員33名/パート・アルバイト666名
(2019年5月現在)

芝園開発株式会社は、1986年に建設業として創業しました。

現在は、地域社会のインフラ環境整備の視点から、市街地での駐車場・駐輪場の管理運営を主な事業としています。

特徴となるのはITの活用です。

なんとっ!日本で初めて自転車の無人式有料時間貸パーキングを導入した会社です。

ITを活用した設備の遠隔操作、利用者への対応、利用状態や稼働率管理など。

社会貢献を実現しながら、事業として成り立つビジネスモデルを得意としています。

社会的意義が強く、ITの活用も上手な企業ということで、多くの自治体から引く手あまた。

各自治体からのの依頼は、主に、駅周辺の放置自転車問題対策の事業を受託しています。

着実に成果を上げつつ、ビジネス領域の拡大も実現しています。

例えば、最近はフィットネス事業にも進出したり!?

売上高の直近推移は以下の通り。

(芝園開発HP掲載実績より、筆者グラフ作成)

順調に業績を伸ばしていますね(≧▽≦)

主力の駐輪場、駐車場のビジネスモデルはこんな感じです。

(出所:芝園開発HPより)

<経営理念>
・成熟した社会の中で、駐車場・駐輪場運営のプロとして、地域間用に配慮した街に調和した施設を創ります。
・人々の生活に必要なサービスを提供し地域社会に必要とされる企業としてその存在価値を高めます。
・この職業を通じて社会に貢献すると共に、自らを研鑽し、人間性豊かな企業として発展していきます。

駐車場・駐輪場事業を「マナー創造事業」として定義し、事業を通して、
自転車が放置されない 、安全、安心、快適な、より良いまちを形成していくことを目指しています。

2019年5月現在、約300ヶ所の駐輪・駐車場施設を管理・運営しています。

東京都近辺の駐輪場(緑マーク)、駐車場(青マーク)の分布は以下です。

(出所:芝園開発HPより)

沢山あるので、少し見にくいですが…

うん、結構あります!

本社のある北千住を中心に分布している印象です。

これらの事業内容が評価され、様々な表彰を受けています。

・ 東京都「知事感謝状」受賞※H25年
・経産省「IT経営力大賞2014」大賞 ※H26年
・経産省「がんばる中小企業300社」選定(約300万企業中)※H26年
・東京商工会議所「勇気ある経営大賞」優秀賞 ※H26年
・足立区ワーク・ライフ・バランス推進認定企業※H27年
・経産省「攻めのIT経営中小企業百選2017」選定※H29年

素晴らしいですね!(^^)/

芝園開発の強み

芝園開発の強みは、大きく以下3点と考えます。

①社会性のある事業

②先駆者

③ITの活用

この3点について説明します♪

①社会性のある事業

駐車場・駐輪場事業を「マナー創造事業」として定義し、事業を通して、
自転車が放置されない 、安全、安心、快適な、より良いまちを形成していくことを目指しています。

社会性のある事業は、取引先、行政、顧客、従業員の家族から支持されやすく、結果、従業員のモチベーションが上がります。

②先駆者

日本初の駐輪場システムの開発やいち早いIT技術の導入、そしてアイデアを実行する文化があります。

これにより駐輪場の先駆者となりました。

最初に市場に参入することで、コスト競争に勝ちやすく、大きな強みとなります。

③ITの活用

独自開発したITシステムにより、時代の変化に合わせた効率的な管理体制を築いています。

ITについては次に詳しく取り上げます。

芝園開発のIT

芝園開発が放置自転車対策に取り組んだ当初、活用できる適当なパッケージソフト等が存在しませんでした。

そこで、将来性を見据え、独自のシステム開発を実施しました。

システム内容は以下です。

事業に関係する自治体、芝園開発、現場管理事務所、現場従事者の間でリアルタイムでの情報共有を行えるクラウドサービスを利用。

現場従事者が発見した放置自転車を、個々の自転車の放置・撤去場所(地図情報)、日時、保管・返還状況など一連の情報と一緒に、各関係者の端末で素早く確認することができるシステムです。

このシステムのおかげで、当事者や地域住民からの問い合わせに対して的確な対応ができるようになり、同時に関係者間での情報共有も可能になり、業務の効率化や正確性が飛躍的に向上されました。

自治体事業という性格上、シルバー人材の活用を前提しており、タブレットの活用とバーコードを印刷した個体管理札を用い、放置自転車の発見・監視・撤去・保管・処分までを間違いなく一気通貫で管理できる仕組みとして効果を上げています。

直近3年の売上は右肩あがり(UP!!)。

芝園開発が受託している足立区、江戸川区の放置自転車放置率(放置自転車の少なさ)の低さが東京23区で1位、2位となっています。

このような業績が評価され、2014年に経済産業省主催の「IT経営力大賞2014」で大賞を受賞しています。

大きな強みとなっていますね(≧▽≦)

今までの話から、芝園開発を人に例えるとこんな感じ♪

芝園開発を取り巻く環境

放置自転車が社会問題化していたのは昭和50年代でした。

放置自転車数の推移を確認してみましょう。

ピーク時:約98万台→平成25年度:約12万台

現在の放置自転車は、約10分の1まで減少しています。

減少した要因の一つとしては、自転車収容所の増加と考えてよいでしょう。

自転車収容所の増加に伴い、放置自転車も減少しています。

芝園開発の事業推進により、放置自転車の数字も減少しているかもしれません(^^)

ただ、減少はしていますが、まだ放置自転車は存在しています。

歩行者、自転車の通行の妨げになっている地域はありそうです。

また近年の動きとして、大きく2つ、芝園開発に関係しそうなことがあります。

それは…

①コンパクトシティ形成の推進

②コミュニティサイクルの導入

この2つについて解説していきます。

<①コンパクトシティ形成の推進>

医療・福祉施設、商業施設や住居等がまとまって立地することで、高齢者が公共交通により、各施設にアクセスできるよう、都市全体の構造を見直し、コンパクトな都市構造へ転換していくことが推進されています。

背景として、人口の急激な減少、高齢化。

さらに、高齢者でも出歩きやすく健康で快適な生活を確保すること、子育て世代などの若年層にも魅力的なまちにすること、財政面・経済面で持続可能な都市経営を可能とすること、低炭素型の都市構造を実現すること等が、今後のまちづくりに求められています。

コンパクトシティの実現に向けては、自動車依存から、公共交通等環境負荷の小さい交通手段への転換等を図ることが必要です。

自転車は、環境にやさしく、身近でアクセシビリティの高いため、注目されています。

自転車の駐輪場の整備が整うことで利用が促進されて、住みよいまちづくりになると考えられるので、芝園開発の出番ですね!

<②コミュニティサイクルの導入>

コミュニティサイクルは、 駅前やまちなかに設置されているサイクルポート(専用駐輪場)で自転車を借りて、違うサイクルポートに返すことができるサービスです。

今、話題のシェアリングですね!

(出所:さいたま市コミュニティサイクルHPより)

環境面への配慮、利便性の高さから、世界の多くの都市で導入が進められています。

日本でも、公共交通の機能を補完し、観光振興や地域の活性化等に資する新たな都市の交通システムとして、近年本格的な導入が進められています(平成27年11月時点で77市町村) 。

交通政策基本計画(平成 27 年 2 月 13 日閣議決定)」において、平成 32 年度における導入目標値を 100 市町村と掲げ、コミュニティサイクルの導入が推進されていますので、今後もっと増えていくことは予想できますね!

(出所:自転車等駐車場の整備のあり方に関するガイドライン第2版 平成28年国土交通省)

一般消費者のニーズ

駐輪場利便性王者が、駐輪場を選ぶ際に重視するポイントは何でしょう?

(出所:自転車等駐車場の整備のあり方に関するガイドライン第2版 平成28年国土交通省)

利用しやすい料金で、ストレスなく止められることが重要そうです。

また現状、放置自転車をしている人は、どんな時にしているか確認しています。

放置自転車している人の、放置時の用事は、買い物が最も多く、浦安市では40%にあたります。

「買物」、「食事・社交・習い事」「観光・レジャー・娯楽」等の目的で、全体の約 67%を占めています。

もちろん、電車を利用する通勤・通学目的もあり、目的や駐輪時間などが異なる自転車利用が混在していそうです。

駅周辺における駐輪目的と駐輪場所の関係(浦安市)

(出所:浦安市自転車等の駐車対策に関する総合計画(平成 25 年 3 月))

よって放置自転車を減らすためには、以下の対策が考えられます。

・商店街等への来店が促進されるよう、適切な規模・配置により自転車等駐車場を確保していく。

・買い物客は短時間の駐輪が多く商店の近くに駐輪する傾向にあることを踏まえ、小規模な駐輪施設の分散して配置する。

・駐輪場利用者には、商店街の割引特典を付与することによる利用の促進など工夫した取組を行う。

・駐輪場までの道に、自転車専用通路などをつくり、快適通行空間で誘導していく。

以上、外部環境、顧客ニーズ、芝園開発の強みなどを踏まえて、今後を考えてみます。

芝園開発の今後

今後、こうなったら良いなという考えを、自由に挙げていきます。

コンパクトシティの形成、コミュニティサイクル(シャアリング)には、行政と一緒になって取り組んでいき、サイクルポート、駐輪場を提供できるチャンスが今後も沢山ありそうです。

その際、利用者の利便性を高めるのが重要になってきます。

放置しないで活用してもらえるには、商業施設に行きやすい立地、金額がまず前提になります。

そして、さらに芝園開発の強みであるITで利便性を高めることができれば、今後エコできれいな街が日本中に増えていきます(≧▽≦)

また持ち前のITを駆使して、商業施設、駅などと一緒になった販促にもアプローチができると、使う側にも楽しさがでてきます。

安全できれいな街づくりをしてくれる芝園開発により、日本中の街が住みやすくなりそうで、楽しみです♪

それでは、まったねっ!

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