働き方改革、副業推進…
時代の流れとともに、働き方が多様化しております。
そんな中、よく聞くワード「フリーランス」
「フリーランスの具体的な定義は?」
「フリーランスになるとメリットは、どんな悩みがあるの?」
そんな方にお応えします(´▽`)
フリーランスの定義
厚生労働省は「フリーランス」を、次にように大きく定義しています。
特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人
引用元:厚生労働省 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 フリーランス白書2018
さらに、フリーランスを2つに分類しています。
<独立系フリーランス>
企業や組織に所属せず、仕事をしている人。
法人経営者(法人成りしている人)、個人事業主、すきまワーカー(開業届未提出の個人)がいます。
業務委託契約や準委任契約で仕事を請け負うことが多いです。
<副業系フリーランス>
メインとなる企業に雇用されていながら、すきま時間を使って個人の名前で仕事をしている人をいいます。
企業に雇用されながら起業する人、1 社に雇用されながら他の組織や個人と契約を結ぶ人、2 社以上に雇用される人などが主です。
ここでは大きく2つにフリーランスを分類していますが、多種多様です。
今後、働き方が柔軟になるにつれ、ますますいろんな形が生まれてくるのでしょう。
令和は働き方がガラッと変わる時代になりそうな予感(^^♪
フリーランスの職種
代表的なフリーランスの職種をあげていきます。
<クリエイティブフリーランス>
デザイナー、編集者、映像ディレクター、コピーライター、フォトグラファオー、アーティストなど。
一番古くからフリーランスとして活躍していた職種、老舗フリーランスです。
最近はインターネットで、仕事の受発注が簡単に出来るようになりました。
参入障壁が低くなったため、仕事を受けやすくなりました。
が、その分副業系フリーランスも参加してきて、受注側の競合も増えてきました。
市場が活性化してきましたね。
私もネット経由で個人の出張カメラマンさんにお願いしたことがあります。
公園で家族写真を撮りました。
とても簡単に申し込むことができ、割安で、満足できる内容でした(*^_^*)
<ビジネスフリーランス>
エンジニアやライター、コンサルタント、広報や人事・財務などのスペシャリストです。
「インディペンデント・コントラクター 」 とも呼ばれるそうです。
ビジネスフリーランスは、以前は企業に雇用されて働くのがほとんどでしたが、こちらもインターネットの浸透、個人起業のハードルが下がったりで、フリーランスとして働くチャンスが増えております。
CtoB(会社が買側、個人が売側) で契約を結び、活躍しております。
<職人フリーランス>
スタイリスト、美容師、フードコーディネーター、ハンドメイド作家、ハウスキーパー、スポーツトレーナーなど。
特定の技能を提供する人をいいます。
ここで疑問なのが株式や債券を売買して収益を得るトレーダーという職種。
フリーランスの定義「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人 」
トレーダーは専門知識やスキルを提供しているわけではありません(企業と契約している場合はもちろんフリーランスです)。
営業がいらなかったりで、細かく言ってしまえば違う?
しかし、働き方はフリーランスと似ていますよね。
個人的にはフリーランスの仲間と考えてよいのかなと思います。
トレーダーがフリーランスとすると、ビジネスフリーランス、職人フリーランスで悩む…
気質的には職人フリーランスですねっ(勝手なイメージです)。
話が少し飛びました。
この3種類のフリーランスを助けてくれるのが、以下のようなサイトです。
便利な世の中になりました。
今後、ますますこのような売り買いを仲介してくれるようなサイトが充実してくると考えております。
代表的なサイトのリンクを張っておきます。
・ランサーズ :日本最大級のお仕事発注サイト!
・タスカジ :ハウスキーパー(「伝説の家政婦」志麻さんが有名)
・くらしのマーケット :出張カメラマン、家事代行、引っ越しなど。
フリーランスの契約形態
フリーランスの契約形態は、主に3つ。
<タスク型(スポット型)>
期日、作業内容、納品物が明確。
<プロジェクト型>
期間が少し長めで、業務範囲、成果物で定義。
<ミッション型>
期間や有形の成果物を特定せず、定められたミッションや役割に基づき業務を遂行する。
契約はしっかりと事前に確認しないとトラブルのもとになりますね。
フリーランス側は、自らの専門性や得意分野をはっきり伝えます。
そのうえで、パフォーマンス評価の基準を、事前に同じ認識にそろえる必要があります。
フリーランスの経済規模と労働人口
クラウドワークスのシステムを運営するランサーズの調査を見ていきます。
<経済規模>
フリーランスの経済規模が、初の20兆円(日本の総給与支払額の10%)超え。
平均年感報酬は186万円。
えっ!
フリーランスの経済規模って、日本の総給与支払額の10%もあるの!?Σ(・□・;)
経済規模が大きくて驚きです。
<労働人口>
アメリカのほうが労働人口は多いですが、日本の伸び率は122%増で急成長。
同ランサーズ調査によると、日本の広義でのフリーランスは、日本の労働力人口に対して17%を占めるという割合になりました。
えっ!?
10人いたら2人弱がフリーランスで仕事をしているの?Σ(・□・;)
Σ(・□・;)
またまた驚きです 。
起業に勤めながら、企業外の仕事もしている。
思ったより多い印象。
アメリカの調査では、2027年にはフリーランス人口がノンフリーランスの人口を超えるという結果も出ております。
アメリカを超える伸び率を見せている日本も、2035年ごろには同じような現象がが起きることも期待できますね。
<副業系フリーランスの経済規模と労働人口>
副業系フリーランスの経済規模は約8兆円。
副業系フリーランスの労働人口は744万人。
業務委託ベースのパラレルワーカー数が伸長している傾向。
<副業系フリーランスの職種>
副業フリーランスの職種として接客や作業の仕事のほか、営業などのビジネス系の仕事が半数を超えています。
フリーランスの年収
フリーランスの年収は、業界や職種により大きく異なります。
ビジネス系フリーランス、士業、IT・クリエイティブ系フリーランスが比較的年収が高いです。
その中でもエンジニア、Web デザイナーは売手市場で報酬が高騰傾向。
このデータのグループ分けの具体例は以下の通り。
・ビジネス系 (経営企画、新規事業開発、人事、経理・財務、法務、広報、マーケティング、営業)
・IT、クリエイティブ系 (Web/グラフィックデザイナー、イラストレーター、エンジニア、編集者、翻訳・通訳)
・コンサルタント、カウンセラー系 (コンサルタント、カウンセラー、講師、スポーツトレーナー)
・職人、アーティスト系 (カメラマン、メイク・スタイリスト、美容師、調理師、アーティスト)
・専門、士業系 (弁護士、司法書士、行政書士、税理士、弁理士、公認会計士、社労士)
・接客、作業系 (店舗接客サービス、現場作業(例:工場、建設現場)、事務作業(例:データ入力))
フリーランスのメリット
フリーランスで働くと、1企業のみの視野で働くわけではなく、様々な企業を自分ごと化して考えます。
<メリット>
①収入
・すきま時間で収入補填ができる
・一つの収入源に依存することなく、ポートフォリオを築ける
②スキルアップ
・同時にマルチタスクをこなすことで、倍速で経験値が増える
・営業、契約、確定申告など幅広い業務をすべて一人でこなし、経営者の視点が生まれる
③自分を知る
・意外なことが実は自分の強みとして評価される(されない)気づき
・今まで実施してきたキャリアの棚卸をして、整理できる
④他者を知る
・自社の常識=他社の非常識に気づき、視野が拡がる
・普段の仕事では出会わない人たちと協業し、信頼資本を蓄積
⑤自己実現
・本業で収入を確保しながら、やってみたかったことに挑戦できる
・やりたい仕事が複数ある場合、一つに絞ることなく掛け持ちできる
<副業を推進する企業側のメリット>
①優秀な人材の採用とリテンション
・優秀な人材を採用するためのアピールポイントに
・優秀な社員を繋ぎとめるために副業の選択肢を提示
②人材育成
・専門性やスキル向上のための練磨
・リーダーシップ体験や経営者視点の会得
③オープンイノベーション促進
・社外での経験や人脈を事業に活かしてもらう
・イノベーションマインド、起業家精神の醸成
④前向きなアウトプレースメント
・65歳以上も自立して「90歳まで稼げる人材」の育成
・役職定年制導入と併せて副業解禁し、セカンドキャリア模索を推奨
<独立フリーランスの満足度>
副業フリーランス→独立フリーランスとキャリアを積む人も増えてきました。
会社で勤めながら副業を行い、その後独立するイメージです。
そんなキャリアを積んだ方の独立後の満足度を調査したデータがありました。
・仕事の「達成感/充実感」や「就業環境」、「人間関係」は約 8 割のフリーランスが満足している。
・「プライベートとの両立」「スキル/知識/経験の向上」でも約 7 割が満足している。
・「収入」は不満な人(39.2%)が満足な人(34.1%)をやや上回っている。
時間の使い方は自由になるので、満足できるのでしょう。
収入面は少し不安定なこともあり、満足度が分かれるところです。
では、独立フリーランスの悩みを深堀していきましょう。
独立フリーランスの悩み
独立フリーランスの悩みで、最も回答として多かったのは、やはり「収入の不安定さ」でした。
収入の不安定さは、個人で仕事を請ける場合、業務量の平準化が難しい、支払いスケジュールが発注主によって異なるなどの理由があります。
また、身一つで仕事をしているフリーランスにとっては、急な病気やケガで収入が途絶えるリスクもありますよね。
一定期間、急きょ仕事ができなくなると、今までの顧客が離れてしまうことが懸念されます。
次いで多かった「社会的信用を得るのが難しい」問題は、特に金融機関において顕著です。
日本の金融機関では、終身雇用を前提として勤務先が与信における重要項目となっている場合が多く、住宅ローンや融資の審査で苦労するフリーランスは多いです。
今後
今後、日本でも半分は広義でフリーランス!なんて時代も遠くないのかもしれません。
そうなったとき、次のようなものがあれば、便利(*’ω’*)
<働く場所>
シェアオフィスなどの市場が伸びています。
気軽にちょっと作業を行える場所のニーズは増えていきそう。
私が好んで活用しているのは図書館です。
本も借りられるし、パソコンで作業できるし、料金もかからずとっても便利★
<保育園>
企業勤めでないと保育園に入りにくいのです。
フリーランスの種類にもよりますが、子供を産むと仕事ができなくなってしまうなんてことも。
フリーランスも企業勤めと同じ働く人として、保育園の優先度を上げる、もしくはフリーランスの人専用の保育園などあっても面白いですね♪
保育園に仕事できるスペースがつっくいているイメージ。
保育園に預けているパパママ同士、フリーランス同士として、良いつながりができそうです。
<社会保障の充実>
保育園とも少し内容が重なりますが、社会保障全般の充実が求められています。
この辺のニーズに応えられるビジネスが生まれると、今後伸びそう。
<住宅>
住宅ローンが組みにくいのも困る所。
賃貸でも良いし、むしろ賃貸すらいらないのかもしれません。
家族で住めるシェアハウスのようなもの?
1人暮らしのフリーランスの住みやすい住宅とは?
この辺りの新しいビジネスチャンスがありそうですね☆
ではではっ
またね!
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