※2020年1月12日更新
製造業でも、様々な形態が出てきています。
個人の働き方が多様化しているように、会社の事業形態も多様化しています。
そんな中で、ファブレス経営という形態が面白なぁと思っていました。
調べていくうちに、OEMとの違いが良く分からなくなったので整理してみます。
ついでにアウトソーシングも。
結論:
委託の範囲:アウトソーシング≧ファブレス、OEM
・ファブレス (製造を委託するほうが主体的)
・OEM (製造を受託するほうが主体的)
あくまでも個人的な見解になります<(_ _)>
それではそれぞれ診ていきます
ファブレスとは?
ファブレス(fabless)とは、fab(工場)を持たない(less)
「ファブレス企業」とは、工場を所有しないメーカーのことです。
企画、研究開発を強みにも持つ企業が、ファブレス経営をよく採用しています。
その際、生産管理を強みにもつ企業に、製造工程を業務委託します。
自社の強みを活かして、自社が不足している部分を強みに持っている他社に委託する、それが製造過程の工場であった場合、ファブレス工場が有効です。
製品ライフサイクルが短い業界(部品産業など)において資産効率の高い経営が強みとなります。
製造を委託するほうがメインのイメージです。
ファブレスに関する詳しい記事はこちら↓
・ファブレス経営が成功するためのポイントは?企業例とメリット・デメリット
OEMとは?
OEM(Original Equipment Manufacturing)
日本語では「相手先ブランド製造」などと訳されます。
つまり、「製造メーカーが他社ブランドの製品を製造する」ということです。
自社ブランドを持ちながら、他社の製品を受託製造します。
製造を受託するほうがメインのイメージです。
委託者、受託者共に、お互い製造業。
製造委託者の方が、技術力が上、もしくは同じくらいのことが多いです。
委託者の技術やノウハウを、受託者は吸収することができます。
製造受託者がスポンジのような姿勢で行くとうまくいくイメージです。
アウトソーシングとは?
アウトソーシングとは
「経営資源をコア事業に集中投入するために、コア事業以外の部分を外部への業務委託によって補完する」
ことです。
外部委託という日本語が当てはまります。
なんというか範囲がとても広いです。
業務の遂行、商品の製造、サービスの提供…
なんでも当てはまります。
ファブレス・OEM・外注の違い
ここでまとめてみます。
結論は先に出ていましたが、確認すると…
委託の範囲:アウトソーシング≧ファブレス、OEM
・ファブレス (製造を委託するほうが主体的)
・OEM (製造を受託するほうが主体的)
外注はあらゆるのもを部分的に、他社にお願いするイメージ。
製造業だけにとらわれません。
では、ファブレスとOEMの違いは?
<製造能力>
・ファブレス:製造委託会社<製造受注会社
・OEM:製造委託会社≧製造受注会社
ファブレスは、製造委託会社は企画力の強み、製造受注会社は製造力の強みを相互に発揮します。
お互いの強みを使って、スピード感もって、世の中に製品を生み出す。
攻め攻めのスタイルになります。
OEMは、販路・ブランド力が弱みの製造受注会社が、製造委託会社の強みであるブランド力で販路を確保します。
また、同じく、製造委託会社の強みである技術指導も獲得します。
製造受託者が、
ブランド力の良い所を学んで少しでも吸収しよう!
製造力の良い所を少しでも吸収しよう!
というスポンジのような姿勢であるうまくいくイメージです。
自社の弱みを、他社の強みを活用して無くしていくスタイルです。
個人的な見解として、少し整理してみました(^^)/
それではまったね~!
コメント
部品メーカーから集めた資材を製造に必要な分だけ準備し下請け工場に送る。
この場合は、OEMでしょうか?
和也様
コメント頂き、ありがとうございます!
下請け企業とOEMについて。
あくまでも私個人の見解になってしまいますが
(この辺りの定義はあいまいでケースバイケースなため)
下請け工場は、OEMとは言いにくい場合が多いと考えます。
OEMは「製造メーカーが他社ブランドの製品を製造する」し、
製造元は、製造を受託した企業になります。
下請け工場で受託した製品の製造元は委託会社になる場合が多いです。
繰り返しになりますが、ケースバイケースです。
あくまで個人的な見解になりますので、ご了承くださいませ。