食品ロスの削減は、各市町村、都道府県、国、事業、工夫して積極的に活動しているところが増えてきました。
そんな中、今回はさいたま市の取り組みについて紹介します。
なぜさいたま市か?
現在、私が住んでいるエリアのため、具体的な情報が多く入ってきます。
かつ食品ロスの取り組みにとても積極的だからです。
さいたま市の食品ロス削減の取り組みの中で、今回は4つの事例を紹介します。
①食べつくスープ
野菜、ソーセージ、こんにゃく…
冷蔵庫で中途半端に余った食材、結構ありますよね。
そこで!
家庭でできる食品ロス対策の提案をさいたま市がしています(^^)
その名もずばり…
食べつくスープ!
「余った食材は、日曜日の夜に、スープにして食べつくそう」
(出所:さいたま市HP)
3Sの提案★ Saitama Sunday Soup
Saitama:さいたまのパパ、ママ
Sunday:余った食材は日曜日の夜に
Soup:スープで食べつくそう。
寒い時期で、スープが美味しい季節です。
我が家でも、早速実践してみました。
少しアレンジしています。
日曜日+週中(木曜あたり)の2回、夕食の準備の時に、冷蔵庫で眠っている食材を入れたスープをクッキング。
それを、毎日、朝食で食べています。
日曜日の夜つくる:月~水の朝食用
木曜日の夜つくる:金~日の朝食用
例えば、こんなスープ。
野菜たっぷりのミネストローネ風スープです。
トマトベースが好きなので、ミネストローネ風のスープはお気に入りです。
毎朝の習慣になりました。
野菜がたくさん取れて、温まるし、美味しいし、良い習慣◎
関連記事で、家庭でできる食品ロス対策をまとめた記事はこちら↓
・家庭での食品ロス~原因と今日から家でスタートできる対策は?~
②フードドライブ
さいたま市はフードドライブも推奨しており、回収スポットが複数あります。
フードドライブとは、まだ食べられる余っている食材を預けるところです。
「フードドライブ」に預けられた預けられた食材は、その後「フードバンク」に寄付されます。
フードバンクでは、寄付された食品を銀行のように集めて、子ども食堂など、食材を必要としている場所に提供していきます。
フードバンクとフードドライブについて整理した記事はこちら↓
・「フードバンク」「フードドライブ」何が違うの!?違いを整理しました
ということで!
フードドライブ、やってみました。
まずは提供できる食品を探します。
<さいたま市のフードドライブ受け入れの条件>
- 賞味期限が明記され、2か月以上あるもの
- 常温で保存可能なもの(生鮮食品、冷凍食品は対象外)
- 未開封であるもの
- 破損で中身が出ていないもの
…ん??
家の中を探してみたけど、なかなか見当たらない!?
食品在庫は最小限にしており、子供がいて、沢山たべるため、余っている食材がな~い((≧◇≦)
食が細く、お歳暮とか沢山いただく世帯では有効かもしれません。
かろうじて見つけ出しましたのが、これ。
賞味期限は半年くらいあります。
家でも充分消費できますが、今回は体験してみたいということで。
うん、準備完了!
さてフードドライブに向かいます。
<さいたま市フードドライブ回収所>
※2019年12月時点
①さいたま市役所本庁舎 資源循環政策課
浦和区常盤6-4-4
8時30分~17時15分
※土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始は受付不可
電話 048-829-1338 FAX 048-829-1991
②北区役所 総務課
北区宮原町1-852-1
8時30分~17時15分
※土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始は受付不可
電話(代表) 048-653-1111 FAX 048-669-6160
③大宮南部浄化センター(みぬま見聞館)
見沼区大字上山口新田508-1
9時~17時
※土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始は受付不可
電話 048-646-6030 FAX 048-646-6033
④桜環境センター 環境啓発施設(2階)
桜区新開4-2-1
9時~16時
※月曜日は休館日。月曜日が休日の場合は、次の休日でない日
電話 048-710-5345 FAX 048-839-6387
⑤アーバンデザインセンターみその(UDCMi)
緑区下野田494-1 オークリーフ1階(埼玉高速鉄道「浦和美園駅」西口4番出口 徒歩1分)
午前10時から午後7時まで(火曜日~金曜日)
午前9時から午後4時まで(土曜日、祝日)
※ 日曜日、月曜日、年末年始は休館日
電話 048-812-0301 FAX 048-812-0305
⑥岩槻菓紗里藤宮 本町店
さいたま市岩槻区本町2-1-32(東武野田線「岩槻駅」東口 徒歩5分)
午前9時30分から午後6時30分まで
※ 水曜は定休日、1月1日は休業日
電話 048-756-1569
私の場合、家から一番近いのが、さいたま市役所本庁舎 資源循環政策課のフードドライブですが、市で集めた食品は全て「特定非営利活動法人フードバンク埼玉」に提供しているそうです。
今回はそちらの見学もかねて、フードバンクの方に行ってみました。
以下の内容は「特定非営利活動法人フードバンク埼玉」のフードバンクへの預け入れになります。
※さいたま市役所内でも受け入れ可能です。
市役所の案内の方によると、フードバンクがあるのは、ときわ会館とのこと。
教えて頂き、斜め向かいの建物、ときわ会館へ。
4Fへ。
案内どおり進むと、着きました。
扉に「フードバンク」と書いてありました。
扉を開けるのにドキドキ…
と、その時です。
たまたま扉から出てくる方がおり、こんにちは!と対面しました。
フードバンクに来たことを告げると、温かく担当の方が受け付けてくださいました。
まず書類を記入。
名前・住所は任意です。
品名は担当者の方が記入してくださいました。
食品を預けます。
重さを量って
受領書を受け取り終了です。
預け終わった後は、いいことをしたな~となんだか良い気分でした。
どんな方に食べてもらうんだろう。
眠っていた食品が活躍する姿を想像するとワクワクしました。
こちらのフードバンクでは、一般の方の食品預け入れも行ってはおりますが、企業からの提供が多いそう。
家庭で余っている食品がある方はぜひ一度、フードバンク、フードドライブに寄付して頂いても良いかもしれません。
ただ、少し遠いので平日に行きづらい現状もあります。
もっと参加者を増やすには、通行人が多い浦和駅前の出張所(市民の窓口)などでフードドライブを設置して、のぼりなど立てアピールすると、参加してくださる方も増えるのかな?
この辺りは試行錯誤ですね★
③3010運動
会社の飲み会、大人数で忘年会をした時、食べ残しが沢山テーブルの上に!?
良くありますよね(>_<)
大人数の場合、席の移動などで、結局食べられなかった…
あいさつでいろんな人を回り、結局食べられなかった…
とてももったいないことです。
そんな食品ロスを減らすため、飲み会の
・最初30分
・最後10分
「3010」は、みんなで、席で座ってご飯を食べる時間にする「3010運動」を、国が推進しています。
(出所:環境省作成)
こちらは長野県松本市も積極に推進していることで有名です。
もちろんさいたま市も例外ではありません。
飲食店に呼びかけ、スタンドPOPの設置をお願いしています。
令和時代の飲み会はフードロスのことも考えて、お腹も満たして、楽しみましょう♪
④TABETEの展開
株式会社コークッキングが、食品ロス削減に向け、都内を中心に実施しているフードシェアリングサービス「TABETE」。
飲食店や販売店に存在する”美味しく食べられるのに捨てざるをえない状況にある食事”を、美味しくお得に購入することで「レスキュー」します。
(出所:株式会社コークッキング HP)
アプリに関する記事はこちら↓
・食品ロスを削減できるアプリって?使える地域は?(使えたらラッキー♪)~気軽にフードシェアリング~
こちらの事業、注目を集めていますが、課題は店舗数とエリアの拡大です。
現在は東京が中心です。
埼玉県に関しては、対象店舗が24店舗
徐々に増えてきています。
さいたま市は、TABETEと一緒に、食品ロス削減にむけて動いています。
具体的には、上記のように、さいたま市の店舗数拡大を試みています。
仕事の帰り道に、食品ロス対策として、レスキューできるのを楽しみしてます。
まとめ
さいたま市の取り組み、とても積極的でした。
このような取り組みを行う市町村が増えていくと、子供、市民がSDGsについて考えるきっかけとなり、良いですよね。
世界の中のさいたま市、そんな感覚。
広い視野で物事を考えたいとしみじみ感じた師走でした。
がんばれー!さいたま市。
そして他の市町村も!
応援してます。
私にもできることがあったらなぁということで、今回の記事を書いてみました。
※おまけ
さいたま市は以下のような食品ロス対策のPRポスターを作成しています。
(出所:さいたま市HP)
雑談ですが、角の生えている竜のキャラクターは「ヌゥ」。
子供たちに大人気★
食品ロス削減の事例をまとめた記事はこちら↓
・食品ロスを削減する対策~日本は?世界は?事例を集めてみました~
世界での食品廃棄量についてまとめた記事はこちら↓
・世界でどのくらいの食料を捨ててるの?? ~世界の飢餓と食料廃棄のジレンマ~
それでは、まったねー!
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